イントロダクション

人を探しに行ったきり戻ってこなかったり、人を説得しに行って、かえってその人に感化されてしまうなどと言った失敗を「ミイラ取りがミイラになる」などと言いますね。なぜミイラなのでしょう?

ミイラと言って思い浮かべるのは、エジプトの包帯でグルグル巻きになったファラオのミイラですよね。

中世ヨーロッパでは、エジプトのミイラを集めて博物館に展示することがあって、ミイラ採取の仕事があったようです。過酷な砂漠での作業で、当地で亡くなってしまう作業員も多くいたとのこと。そこでミイラを取りに行って、自分が砂漠でミイラになってしまったのではどうしようもないということで、その言葉が生まれたと言う人が多い。

しかし、実際のところは、ミイラとはミイラを作るときに使われた防腐剤「ミルラ」のことで、熱帯地方のコミフォラという木から取れる樹脂から作る防腐剤のことで、この薬が当時貴重な万能薬として売られていました。
その薬を採取に行った者が途中で倒れてしまい、自分が防腐剤を塗られる羽目になるというようなことも言われています。

ちなみに、英語では「going for wool and coming home shorn」(羊毛を取りに行って自分が刈られてしまう)というのだそうです。

ミイラにならないように生き生きと勉強しましょう!!!

平成24年度 第37問 劣化診断の問題。

【問 37】
マンションの建物の劣化診断における調査の目的と方法に係るア~エの組み合わせのうち、適切なものの組み合わせは1~4のうちどれか。

(調査の目的)         (調査の方法)
ア 設備配管の腐食の程度      内視鏡調査
イ コンクリート強度        針入度試験
ウ タイルの浮き          X線調査
エ 仕上げ塗材の付着強さ      クロスカット試験

1、アとイ
2、イとウ
3、ウとエ
4、エとア

 

ーマンション管理センター 過去問よりー

解答

 

左から:X線調査、針入度試験、クロスカット試験、内視鏡検査。

こりゃー簡単と思えると言えるようになってください。これ間違ってたら合格できません。

 

ア、内視鏡検査というのはご存知でしょう。チューブの先にカメラが付いていて人体の場合食道や胃、腸などを目視で検査できます。同じようにマンションの給水、下水の配管の内部等を調べるのに有効な手段です。

答えは1か4ですね、

イ、コンクリート強度調査は針でつついてもろくなっているかどうか調査する。なんてことはしていられませんよ。固くて針なんて刺さりません。ハンマーでコンコン叩いて異音を確認するのが最も良い方法です。ちなみに針入検度試験はアスファルトの硬さを調査する方法です。よって、。イがあるのは

1,2はイが入っているので、。3はアが入ってないので。答えは4ということになります。しかし、ウ、エもきちんと見ておきましょう。

ウ、タイルの浮きも鋼球のついた打診ハンマーでコツコツ叩いたりして異音を発見する方法(熟練が必要)や赤外線を当ててしっかりくっついている部分と浮いている部分の温度差を測る方法があります。日当たりや風、雨等で計測が水香しい場合があります。熟練した技術者が目視して見極める方法や、光波測量などもあります。X線は使いませんね。

エ、塗膜の付着強度を測る方法です。カッターで数ミリ程度幅の碁盤の目状の切込みを入れ、塗膜が剥げないか否かを調べる方法です。

答えは4です。エとアが正しい。

おすすめの記事