マンションには様々な設備がほどこされています。

給水・排水・換気・電気、最近ではインターネットやケーブルテレビ、等の設備は必須になってきました。

インターネットもADSLからFTTH(光ファイバーを使った家庭向けの通信サービス)通信に進化しています。WiFi・WiMAX の普及で無線通信化が進んでいます。日進月歩の状況です。「今」がすぐに「昔」になる世の中ですね。

 

 

 

令和 1年度 第 45問

〔問 45〕 マンションの設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

 

1 居室では、シックハウス対策として、換気回数2回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。

 

2 圧縮空気法による排水管の清掃では、付着物で閉塞した排水管内に水を注入し、圧縮空気を放出してその衝撃で付着物を除去する。

 

3 専有部分に設置するさや管ヘッダー方式による給水・給湯システムには、耐食性、耐熱性、可とう性に優れた水道用架橋ポリエチレン管、水道用ポリブテン管等を使用する。

 

4 新設する乗用エレベーターに設置する地震時等管制運転装置には、予備電源を設ける。

 

ーマンション管理士協会過去問ー

解 答

適切でないものはどれか。 ❌ をさがす問題。

1 居室では、シックハウス対策として、換気回数2回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。

昔、昭和初期などの農家や長屋などを考えてもらえばよいのですが、日本家屋の換気回数はほぼ3回/1時間あったそうですが、気密性はなく冬は隙間風が通り抜けて寒い造りでしたが、現代のマンションなどは高断熱、高気密の造りで、換気しなければ窒息してしまうほどです。最低必要な換気は0.5/時(部屋の空気が1時間で半分入れ替わる)が決まりだそうです。2/時は少し多すぎるようです。

❌ です。

 

 

2 圧縮空気法による排水管の清掃では、付着物で閉塞した排水管内に水を注入し、圧縮空気を放出してその衝撃で付着物を除去する。
排水管の清掃方法には下記方法がある。
  1. 高圧洗浄法:高圧ポンプを装備した高圧洗浄車、ホース、ノズル等を用いて5~30MPaの高圧の水を噴射して排水管内の砂や汚物を除去する。
  2. スネークワイヤー方:長さは25m以下のワイヤーを排水管内に挿入して汚れを除去する方法。
  3. ロッド法:1~1.8mのロッドをつなぎ合わせ、手動で排水管内に挿入して清掃 する方法である
  4. 圧縮空気法(ウォーターラム法):閉塞した管内に水を送り、圧縮空気を一気に放出してその衝撃で閉塞物を除去する。
圧縮空気法の説明として正しい。 です。

3 専有部分に設置するさや管ヘッダー方式による給水・給湯システムには、耐食性、耐熱性、可とう性に優れた水道用架橋ポリエチレン管、水道用ポリブテン管等を使用する。

さや管ヘッダー工法とは、樹脂製のさや管の中に本来の給水を通す、二重構造の配管工法のことです。 中の給水も樹脂製なので錆びることがなく、軟らかくて曲げやすく、鋼管のように継ぎ手がいらないので、水漏れの危険性が少なくなります。

さや管ヘッダー方式の説明として正しい。
です。
4 新設する乗用エレベーターに設置する地震時等管制運転装置には、予備電源を設ける。
地震時等管制運転装置とは:はじめの小さなゆれ「P波」を感知すると、大きなゆれ「S波」が来る前にエレベーターを最寄りの階(一番近い下の階)へ自動停止します。
そのため予備電源を設けることは必要です。
です。
この問題の答えは  1 です。
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