「朝日のあたる家」という歌がヒットしたのは1964年ころ。

原曲は古くからアメリカで歌い継がれてきたようですが、イギリス出身のアニマルズが歌って大ヒットしました。

日本ではダニー飯田とパラダイスキングが「あさーひのあたーーーる家がああるーー」と繰り返して歌ったのを覚えている。そこばかりが頭に残ってそれ以外の詞に興味も持たず「あさーひのあたーーーる家がああるーー」その後はフ・フーーフフフーフとごまかしながら口遊さんでいました。子供だったしネ。

尾藤イサオさんや内田裕也さんなども舞台で歌っていたようです。

その後、ボブ・ディランがカバーし、犯罪を犯すようなギャンブラーに恋して娼婦にまで身を堕とした女の懺悔の独り言を詞にした歌であることを世界に向かって歌い上げた。

しかし、私はボブ・ディランの歌も詞を訳すまでのめり込まず上っ面で鼻歌として英語の詩を意味も知らずにいい加減に歌っていました。

そして、衝撃はつい最近のことでした。ちあきなおみさんの「朝日楼」を聞いたとき、メロディーこそ知っていたけれど、その詞はショックなものでした。「あたしが着いたのはニューオリンズの朝日楼という名の女郎屋だった」と始まったのです。最後まで聞いて体中に鳥肌が治まらなかったのを覚えています。鬼気迫る女性の告白。涙さえ浮かんできました。ちあきなおみさんの歌唱力は他に追随を許さないものがあります。

そして訳詞があの浅川マキさんだったのに納得しました。私が高校生だった頃深夜ラジオで林美雄さんが浅川マキさんを絶賛していたのに影響を受けたのを思い出した。荒井由実を天才だと言ってたな・・。石川セリ、そして日本映画・・・。いい時代だったな。

ちあきなおみさんをまた聞いてみたくなりました。

勝手に感動してしまいました。昔話は置いとき、勉強・べんきょう。

令和 1年度 第 33問

〔問 33〕 甲管理組合と乙管理会社との間の管理委託契約に関する次の記述のうち、「マンション標準管理委託契約書及びマンション標準管理委託契約書コメント」(最終改正平成30年3月9日 国土動指第97号)によれば、適切でないものはいくつあるか。

ア 甲と乙は、その相手方に対し、少なくとも3月前に書面で解約の申入れを行うことにより、管理委託契約を終了させることができる。

イ 乙が反社会的勢力に自己の名義を利用させ管理委託契約を締結するものではないことを確約し、乙がその確約に反し契約をしたことが判明したときは、甲は何らの催告を要せずして、当該契約を解除することができる。

ウ 乙は、管理事務を行うため必要なときは、甲の組合員及びその所有する専有部分の占有者に対し、甲に代わって、組合員の共同の利益に反する行為の中止を求めることができる。

エ 乙が行う管理事務の内容は、事務管理業務、管理員業務、清掃業務及び建物・設備管理業務となっているが、それぞれの業務について、管理事務の全部又は一部を第三者に再委託することができる。

1 一つ

2 二つ

3 三つ

4 四つ

 

ーマンション管理士協会過去問ー

解答

適切でないものはいくつあるか。 適切でない選択肢の数を問う問題。これもをつけて解明しましょう。

マンション標準管理委託契約書とは一体何?

これは、マンション管理組合とマンション管理会社との委託契約の雛形のようなもの。国土交通省が策定したもの。平成30年改定が最新版。

 

 

ア 甲(マンション管理組合)と乙(マンション管理会社)は、その相手方に対し、少なくとも3月前に書面で解約の申入れを行うことにより、管理委託契約を終了させることができる。

マンション標準管理委託契約書第19条(解約の申入れ):
前条の規定にかかわらず、甲及び乙は、その相手方に対し、少なくとも三月前に書面で解約の申入れを行うことにより、本契約を終了させることができる。

前条の規定:第18条(契約の解除):
1、甲及び乙は、その相手方が、本契約に定められた義務の履行を怠った場合は、相当の期間を定めてその履行を催告し、相手方が当該期間内に、その義務を履行しないときは、本契約を解除することができる。この場合、甲又は乙は、その相手方に対し、損害賠償を請求することができる。
2、 甲は、乙が次の各号のいずれかに該当するときは、本契約を解除することができる。
一 乙が銀行の取引を停止されたとき、若しくは破産、会社更生、民事再生の申立てをしたとき、又は乙が破産、会社更生、民事再生の申立てを受けたとき
二 乙が合併又は破産以外の事由により解散したとき
三 乙がマンション管理業の登録の取消しの処分を受けたとき

第18条の契約の解除の規定によらなくても、第9条では少なくとも三月前に書面で解約の申入れを行うことにより、本契約を終了させることができる。と書いてあります。問題が発生しなくとも3月前に書面で解約の申入れを行うことにより、契約は解除できます。

ア は  です。適切です。

 

 

 

イ 乙(マンション管理会社)が反社会的勢力に自己の名義を利用させ管理委託契約を締結するものではないことを確約し、乙(マンション管理会社)がその確約に反し契約をしたことが判明したときは、甲(マンション管理組合)は何らの催告を要せずして、当該契約を解除することができる。

さて、いくら管理会社が反社会的勢力と繋がっているからと言って、一方的に、何らの催告を要せずして、当該契約を解除することができるのでしょうか?

(反社会的勢力の排除条項の追加<標準契約書第 24 条として本文・コメント新設>マンション標準管理規約の改正(平成 28 年3月)で暴力団等の排除規定が新たに設けられたことなどを踏まえ、マンション管理業者自身が反社会的勢力に該当しないことを確約し、違反した場合には、管理組合が本契約を解除することができる旨の規定を追加。)

マンション標準管理委託契約書第24条(反社会的勢力の排除):
1、乙は、甲に対し、次の各号の事項を確約する。
一 自らが、暴力団、暴力団関係企業、総会屋若しくはこれらに準ずる者又はその構成員(以下これらを総称して「反社会的勢力」という。)ではないこと。
二 自らの役員(業務を執行する社員、取締役、執行役又はこれらに準ずる者をいう。)が反社会的勢力ではないこと。
三 反社会的勢力に自己の名義を利用させ、本契約を締結するものではないこと。
四 本契約の有効期間内に、自ら又は第三者を利用して、次の行為をしないこと。
イ 相手方に対する脅迫的な言動又は暴力を用いる行為
ロ 偽計又は威力を用いて相手方の業務を妨害し、又は信用を棄損する行為
2、 乙について、本契約の有効期間内に、次の各号のいずれかに該当した場合には、甲は何らの催告を要せずして、本契約を解除することができる。
一 前項第 1 号又は前項第 2 号の確約に反する申告をしたことが判明した場合
二 前項第 3 号の確約に反し契約をしたことが判明した場合
三 前項第 4 号の確約に反する行為をした場合

この通り明記してあります。一方的に解約して、いいんです!   です。

 

 

 

ウ 乙(マンション管理会社)は、管理事務を行うため必要なときは、甲(マンション管理組合)の組合員及びその所有する専有部分の占有者に対し、甲(マンション管理組合)に代わって、組合員の共同の利益に反する行為の中止を求めることができる。

 

マンション標準管理委託契約書第11条(有害行為の中止要求)
1、乙は、管理事務を行うため必要なときは、甲の組合員及びその所有する専有部分の占有者(以下「組合員等」という。)に対し、甲に代わって、次の各号に掲げる行為の中止を求めることができる。
法令、管理規約又は使用細則に違反する行為
二 建物の保存に有害な行為
三 所轄官庁の指示事項等に違反する行為又は所轄官庁の改善命令を受けるとみら
れる違法若しくは著しく不当な行為
管理事務の適正な遂行に著しく有害な行為
五 組合員の共同の利益に反する行為
六 前各号に掲げるもののほか、共同生活秩序を乱す行為
2、 乙が、前項の規定により中止を求めても、なお甲の組合員等がその行為を中止しないときは、乙はその責めを免れるものとし、その後の中止等の要求は甲が行うものとする。

上記の通り「組合員の共同の利益に反する行為の中止を求めることができる」のですね。  です。

 

 

 

 

エ 乙(マンション管理会社)が行う管理事務の内容は、事務管理業務、管理員業務、清掃業務及び建物・設備管理業務となっているが、それぞれの業務について、管理事務の全部又は一部を第三者に再委託することができる。

マンション標準管理委託契約書第3条(管理事務の内容及び実施方法)
1、管理事務の内容は、次のとおりとし、別表第1から別表第4に定めるところにより実施する。
一 事務管理業務(別表第1に掲げる業務)
二 管理員業務(別表第2に掲げる業務)
三 清掃業務(別表第3に掲げる業務)
四 建物・設備管理業務(別表第4に掲げる業務)
マンション標準管理委託契約書第4条(第三者への再委託)
1,乙は、前条第1号の管理事務の一部又は同条第2号、第3号若しくは第4号の管理事務の全部若しくは一部を、第三者に再委託することができる。
2、 乙が前項の規定に基づき管理事務を第三者に再委託した場合においては、乙は、再委託した管理事務の適正な処理について、甲に対して、責任を負う。

前条第1号は一部だけ、そして、前条第2号3号は全部若しくはい一部を第三者に再委託することができる。

と明記されていますね。前条第1号、前条第2号3号

とは 事務管理業務(別表第1に掲げる業務)のことです。そのうち基幹事務は他に再委託できません。

この選択肢にある「それぞれの業務について、管理事務の全部又は一部を第三者に再委託することができる。」は間違い  です。

 

適切でないものはいくつあるか。✖ は、いくつあるか?という問題なので、 答えは 1 つです。

なので、適切でないものは1つ。

1 が正解です。

これはできた人がほとんどでしょう・・・。

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