詐欺の手口はいろいろです。

地面師というのが不動産会社を相手取って、都内の他人の一等地をあたかも自分の土地のごとく装って、売買し、被害額数十億円という事件がありました。

詐欺被害の場合、「詐欺に引っかかるほうが悪い」などという世間の声もあり、少しスマートな感じがします。犯罪は犯罪なんですよ!

しかし、高齢者を騙すオレオレ詐欺は心底許せません。人の欲につけこんで、お金持ちからお金を騙し取るのは絶対いけないことなんですが、少しスマートな感じがして「へー。やったな」なんて思ってしまいますが、オレオレ詐欺の連中は極悪非道ですね。人の善意や優しさを逆手に取ってお金を騙し取るのですから。

もっと、ずっと、みみっちい詐欺に消火器詐欺があります。

手口は、突然作業服をきた男性が訪れ、「オタクの消火器は経年劣化しており、消化どころか発火する可能性がある。危険なので交換に来た。・・・消防署の依頼できている」と誠実そうに弁舌さわやかに説明して、20,000円程度の詐欺を働くのです。

最近では多くの場合不審に感じた被害者が消防や警察に連絡して事なきを得ることが多くなっているけれど、不審に思いながらも支払ってしまう方もいるようです。みなさんもマンション居住者の方がそんな詐欺にかからないよう啓蒙してくださいね。

消防点検は、年に2度行うことが義務付けられています。感知器や消火器には使用期限があります。しっかりマンション管理組合員の皆さんを守ってあげてくださいね。


平成30年度 第48問

〔問 48〕 マンション管理適正化法の規定によれば、マンション管理士に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

 

ア マンション管理士でない者は、マンション管理士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。

 

イ マンション管理士は、マンション管理士登録簿に登載された事項に変更があったときは、遅滞なく、その旨を国土交通大臣(指定登録機関が登録の実務に関する事務を行う場合は指定登録機関)に届け出なければならない。

 

ウ マンション管理士は、5年ごとに、国土交通大臣の登録を受けた者が国土交通省令で定めるところにより行う講習を受けなければならない。

 

エ マンション管理士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならないが、マンション管理士でなくなった後においては、その限りでない。

 

1 一つ

2 二つ

3 三つ

4 四つ

 

ーマンション管理協会 過去問よりー

解答

誤っているものはいくつあるか。    がいくつあるかを答える問題。

 

ア マンション管理士でない者は、マンション管理士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。

マンション管理適正化法 第43条(名称の使用制限):
マンション管理士でない者は、マンション管理士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。

条文通りです。  ◯  。

 

 

イ マンション管理士は、マンション管理士登録簿に登載された事項に変更があったときは、遅滞なく、その旨を国土交通大臣(指定登録機関が登録の実務に関する事務を行う場合は指定登録機関)に届け出なければならない。

マンション管理適正化法 第32条(登録事項の変更の届出等):
1、マンション管理士は、第30条第2項に規定する事項に変更があったときは、遅滞なく、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。
2、マンション管理士は、前項の規定による届出をするときには、当該届出に登録証を添えて提出し、その訂正を受けなければならない。

マンション管理適正化法 第30条(登録):
1項 マンション管理士となる資格を有する者は、国土交通大臣の登録を受けることができる。ただし、次の各号のいずれかに該当する者については、この限りでない。
一 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から二年を経過しない者
二 この法律の規定により罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から二年を経過しない者
三 第三十三条第一項第二号又は第二項の規定により登録を取り消され、その取消しの日から二年を経過しない者
四 第六十五条第一項第二号から第四号まで又は同条第二項第二号若しくは第三号のいずれかに該当することにより第五十九条第一項の登録を取り消され、その取消しの日から二年を経過しない者
五 第八十三条第二号又は第三号に該当することによりマンション管理業者の登録を取り消され、その取消しの日から二年を経過しない者(当該登録を取り消された者が法人である場合においては、当該取消しの日前三十日以内にその法人の役員(業務を執行する社員、取締役、執行役又はこれらに準ずる者をいう。第三章において同じ。)であった者で当該取消しの日から二年を経過しないもの)
六 心身の故障によりマンション管理士の業務を適正に行うことができない者として国土交通省令で定めるもの
2項 前項の登録は、国土交通大臣が、マンション管理士登録簿に、氏名、生年月日その他国土交通省令で定める事項を登載してするものとする。

文言通りです。    。

 

 

ウ マンション管理士は、5年ごとに、国土交通大臣の登録を受けた者が国土交通省令で定めるところにより行う講習を受けなければならない。

マンション管理適正化法 第41条(講習):
マンション管理士は、国土交通省令で定める期間ごとに、次条から第四十一条の四までの規定により国土交通大臣の登録を受けた者(以下この節において「登録講習機関」という。)が国土交通省令で定めるところにより行う講習(以下この節において「講習」という。)を受けなければならない。

とあり

マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則 第41条(法(マンション管理適正化法)第四十一条の国土交通省令で定める期間)

第四十一条 法(マンション管理適正化法)41条の国土交通省令で定める期間は、五年とする。
ということです。 5年ごとに、講習を受けなければならない。は  ◯  です。
エ マンション管理士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならないが、マンション管理士でなくなった後においては、その限りでない。

マンション管理適正化法 第42条(秘密保持義務):

マンション管理士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。マンション管理士でなくなった後においても、同様とする。
「マンション管理士でなくなった後においては、その限りでない。」
は間違い。    ✖   。
 は一つでした。
この問題の答えは  1  です。

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