今、都庁がある辺り昔は淀橋浄水場があったのを知っている方はもう少ないでしょね。

東京は江戸の昔から都市計画がなされた都市でした。玉川上水の水をこの淀橋浄水場で浄水して都民に供給してきました。

左から玉川上水の浮世絵、淀橋浄水場、現在の高層ビル群。

わたしが「太陽にほえろ」を毎週楽しみにしてみていた頃、高層ビルの建設ラッシュでした。

「なに!角筈で殺人事件」と石原裕次郎が受話器片手に虚空をにらみつけ、ブラインドの隙間をこじ開けて外を見る様子など思い出すなあ。マカロニ刑事のショーケン(萩原健一)や、ジーパンの松田優作、ゴリさんや殿下。思い出しますね。

昔話はこの辺で終わりにして、勉強しましょ。

平成30年度 第44問

〔問 44〕 マンションの排水設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 雨水排水ますには、土砂が下水道などに直接流れ込まないよう、泥だまりを設けた。

 

2 台所流しに接続する排水トラップの深さ(封水深)を150 mm とした。

 

3 マンションの建物内の排水方式として、汚水と雑排水を同一の排水系統で排出させる合流式を採用した。

 

4 敷地内に設置する排水横主管の管径が150 mmの場合に、円滑に排水を流すために、勾配を200分の1以上とした。

 

ーマンション管理協会 過去問よりー

解答

適切でないものはどれか。  ✖ を見つける問題。

1 雨水排水ますには、土砂が下水道などに直接流れ込まないよう、泥だまりを設けた。

一度、ご自宅の雨水排水桝を見て下さい。配管の出入口があって、桝が深く掘ってあるでしょう。ゴミや泥がそこに溜まってその先の配管に詰まらないようになっています。また、掃除もしやすくなっています。年に1,2度はのぞいて掃除して下さい。

 ですね。

 

2 台所流しに接続する排水トラップの深さ(封水深)を150 mm とした。

これは、覚えておいてください。封水深とは右図の青い部分のことです。この部分が深すぎても浅くてもいけません。深ければ汚れが溜まりやすくなり、浅ければ封水がすぐに蒸発してしまいます。
丁度良いのは50mmから100mmです。150mmは深すぎですね。   ✖  ですね。

 

 

3 マンションの建物内の排水方式として、汚水と雑排水を同一の排水系統で排出させる合流式を採用した。

排水は汚水、雑排水、雨水に大別されます。汚水はトイレの排水。雑排水はキッチンや洗面、お風呂などの排水。雨水は文字通り雨水です。本来別々に排水して再利用するのですが、汚水と雑排水を合流させて下水本管に排水する方法もあります。   。

 

 

4 敷地内に設置する排水横主管の管径が150 mmの場合に、円滑に排水を流すために、勾配を200分の1以上とした。

排水管の勾配は管径によってちがいます。右図のような関係になります。管径150mmの場合は1/200の勾配で正解です。

○  ですね。

 

この問題の答えは  2  です。トラップの問題は頻出しています。正確な数値を覚えておいてください。

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