「水」は人間にとってなくてはならないものです。
地球表面の70%は水に覆われています。そのうち97.5%は塩水です。淡水はたったの2.5%です。
日本はおいしい水が豊富にあっていいところです。
話は変わりますが、「水商売」というとあなたはどんな商売を思い浮かべますか、バーやキャバレー居酒屋なんかがすぐに思い浮かびますね。
けっして、間違いではありませんが、その根拠が、水割りやミネラルウオーターにとんでもない値段をつけて商売するから水商売と呼ぶのだと考えたら、それは間違いではありませんが、ちょっと違いますね。
水商売とはかつては、相撲・歌舞伎・演劇・芸能人・歌手・プロスポーツ選手など、お客さんの人気などで売れたり売れなかったりする商売を水商売と呼んでいたらしいです。今でもその名残はありますね。
「水もの」と言う言葉があります。その時々の条件によって変わり、予想しにくい物事を言います。そこから客の人気によっていいときと悪いときの違いの激しい商売を水稼業、水商売と呼んだということです。
閑話休題。 きれいなお姉さんのいるところで、合格祝いをパーッとやりたいもんですね。
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平成30年度 第43問
〔問 43〕 マンションの給水設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
1 高置水槽方式の受水槽のオーバーフロー管を、オーバーフロー管の管径より太い径の排水管でトラップを有するものに直結させた。
2 ポンプ直送方式で用いる受水槽に、内部の保守点検のために、有効内径60 cm のマンホールを設けた。
3 専有部分に設置する給水管として、耐衝撃性及び耐食性の高い水道用架橋ポリエチレン管を用いた。
4 20階以上の超高層マンションで、給水圧力が高い場合に、減圧弁の設置等により、専有部分の給水管の給水圧力が300~400 kPaの範囲になるように調整した。
ーマンション管理協会 過去問よりー
解答
適切でないものはどれか。 それでは、✖ を見つけましょう。
1 高置水槽方式の受水槽のオーバーフロー管を、オーバーフロー管の管径より太い径の排水管でトラップを有するものに直結させた。
左図のように「排水口空間」を設けねばいけません。
✖ ですね。
2 ポンプ直送方式で用いる受水槽に、内部の保守点検のために、有効内径60 cm のマンホールを設けた。
内部の保守点検を容易かつ安全に行うことができる位置に、次に定める構造としたマンホールを設けること。ただし、給水タンク等の天井が蓋を兼ねる場合においては、この限りでない。
(い) 内部が常時加圧される構造の給水タンク等(以下「圧力タンク等」という。)に設ける場合を除き、ほこりその他衛生上有害なものが入らないように有効に立ち上げること。
(ろ) 直径 60cm 以上の円が内接することができるものとすること。ただし、外部から内部の保守点検を容易かつ安全に行うことができる小規模な給水タンク等にあっては、この限りで
ない。
建設省告示第1597号
だいたい、普通サイズの大人が出入りできるくらいのマンホールを設ける。これが直径60センチメートルの円が内接するということ。 ◯ 。
3 専有部分に設置する給水管として、耐衝撃性及び耐食性の高い耐衝撃性及び耐食性の高い水道用架橋ポリエチレン管を用いた。
文章として「耐衝撃性及び耐食性の高い水道用架橋ポリエチレン管」を用いるのは当然正解ですが、本当に「水道用架橋ポリエチレン管」の特徴がそうなのかが問題。
水道用架橋ポリエチレン管の特徴:
・酸・アルカリ・耐薬品性などに優れた耐食性を示し、錆の心配がありません。
・水道水に含まれている塩素にも、優れた耐食性を持っています。
・耐寒性、耐熱性に優れています。
・パイプの内側は、非常に平滑で摩擦抵抗が小さく、スケールが付着しにくい。
・電気絶縁性に優れていますので、金属管のような電食の心配がありません。
・化学的に安定していますので、水質に影響を及ぼさない安全なパイプです。
・水道用はもちろん、給湯用として長期間利用できます。
・プラスチック材料の欠点とされる環境応力亀裂(ESC)に対し、優れた性能を有し、長期にわたって劣化がほとんどありません。
・長期にわたってパイプ内に圧力をかけたまま放置した場合に起こる塑性変形量(クリープ現象)が小さく、破損しにくい材質です。
・材質自体が軽量、柔軟です。取り扱いやすく、パイプは尺長ですので中間接続が不要になり、施工が極めて簡単です。
ー架橋ポリエチレン管工業会ー
いいことづくめですね‥。 ◯ ですね。
4 20階以上の超高層マンションで、給水圧力が高い場合に、減圧弁の設置等により、専有部分の給水管の給水圧力が300~400 kPaの範囲になるように調整した。
一般のマンション居室の水道圧力は300KPaから400KPaは正解。
高層マンションなどでは各戸上記圧力を確保するよう、減圧弁などを設けるのは当然。下の階では高圧の水が出て、恐る恐る使用するとか、高層階では水圧が足らずにチョロチョロの水道水で我慢するなんて言うのはまずいですからね。
◯ です。
この問題の答えは 1 です。 基本問題です。知っておいてください。今後の仕事に役立ちます。