左記に記した漢詩は 朱熹の偶成という詩です。

朱熹とは朱子学の祖 朱子のこと。偶成とはたまたまできた詩ということです。

少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声

前の二行はよく知られています。

若いうちは時間がたっぷりあるからと思ってのんびり勉強していると、すぐに月日が過ぎ去って老人になってしまう、結局何も学べなずに終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならないのだということが書かれています。

納得できますね。あなたもしみじみ思うでしょう。小学校の時もっとしっかりやっておけばって。

続く二行に関しては比喩的にそのことが語られています。

池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢とは池の畔の春草の上でうつらうつらと見る夢のこと。未だ覚めずと書いてあります。

階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声とは庭先の梧桐がすでに秋の気配を漂わせている。

 

時間を無駄にしてはいけません。惰眠をむさぼるのはやめましょう。さあさあ勉強ですぞ  。



 

平成30年度 第42問

〔問 42〕 マンションの建物に使用される建築材料に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

 

1 コンクリートは、調合の際に水セメント比を小さくすると強度が増すが、練り混ぜや打ち込みなどの作業性は低くなる。

 

2 セラミックタイルは、うわぐすりの有無により「施ゆうタイル」と「無ゆうタイル」に分類されるが、「無ゆうタイル」は、吸水率が高いので、外壁用のタイルには用いられない。

 

3 合板は、木材から切削した単板3枚以上を、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして、接着したものである。

 

4 アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙に、アスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させたものである。

 

ーマンション管理協会 過去問よりー

解答

適切でないものはどれか。     を探しましょう。

 

1 コンクリートは、調合の際に水セメント比を小さくすると強度が増すが、練り混ぜや打ち込みなどの作業性は低くなる。

まず、水セメント比とは:水とセメントの比率を百分率で示した値のことです。

水セメント比=W/C(%)

W=水の量   C=セメントの量

水セメント比が大きいということは:うすいという事になり強度や耐久性の不足につながります。水セメント比は小さい方が耐久性があるが作業性は低いということ。

この選択肢は  ですね。

 

 

2 セラミックタイルは、うわぐすりの有無により「施ゆうタイル」と「無ゆうタイル」に分類されるが、「無ゆうタイル」は、吸水率が高いので、外壁用のタイルには用いられない。

釉(ゆう)とは:釉薬のこと。陶器などを焼くときに艶を出すために表面をコーティングする薬です。

表面に艶があれば水を弾きますね。(施ゆうタイル)

そもそも、セラミックタイルとは、微粒子を高温で焼いて作ったタイルです。天然石よりもずっと吸水性が低く、汚れが落ちやすいので内外壁に向いています。ただ、吸水性が低い分滑りやすいので床材に使用する場合は気をつけねばなりません。

よって、「無ゆうタイル」は、吸水率が高いので、外壁用のタイルには用いられない。は間違いです。外壁にも向いています。   よって    。

 

 

3 合板は、木材から切削した単板3枚以上を、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして、接着したものである。

合板は、材木を薄くスライスしてできたベニヤ(単板)を1枚ずつ繊維方向に直交させながら接着して積層したものである(ウィキペディア)

◯  ですね。

 

 

4 アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙に、アスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させたものである。

板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料ということで間違いありません。

  。

 

この問題の答えは  2  ですが、おちょこちょいの私は、 2 も  にしてしまいました。釉薬についてしったかぶったのがいけなかったのですね。施釉の場合無釉と比べればずっと撥水性は高いのですが、セラミックタイル自体が自然石などよりずっと吸水性は低いのです。4まできて、全部になってしまい、読み返して、これかあーって苦笑い。  引っ掛からないよう注意!!!。

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