太宰治という作家がいます。もう随分前に亡くなってしまいました。その命日は「桜桃忌」といいます。多くのエピソードに満ちた人生を送った方です。小説を書くことが本当に好きで、小説を書く才能に溢れた人でした。

「桜桃忌」という忌日の名前の由来について。

太宰が玉川上水で心中自殺し、遺体が発見された6月19日を「桜桃忌」といいます。この6月19日は太宰の誕生日でもあります。作家の友人が晩年の太宰の作品「桜桃」から太宰の命日を「桜桃忌」と名付けたのだそうです。

太宰は「桜桃」の冒頭と最後に「子供より親が大事」と書いています。親は(大人は)子供よりも弱いのだといっています。

人は弱いものです。しかし、子供を守ることで人は強くなるんじゃないかな。

自分を大事に生きる人生を選んだのなら、子供は作らないのがホントのようですが、鬼才、天才の心の中は推し量れないものがありますね。

現実を見据えて、今は「マンション管理士」合格を目指しましょう。凡人には目前に目標を持つことが大事です。大きな目的に向かって目標を一つひとつ会得してゆきましょう。


平成30年度 第33問

〔問 33〕 甲管理組合と乙管理会社との間の管理委託契約に関する次の記述のうち、「マンション標準管理委託契約書及びマンション標準管理委託契約書コメント」(最終改正平成30 年3月9日 国土動指第97 号)によれば、適切でないものはどれか。

 

1 乙は、管理事務のうち建物・設備管理業務の全部を第三者に再委託した場合においては、再委託した管理事務の適正な処理について、甲に対して、責任を負う。

 

2 甲は、甲の組合員がその専有部分を第三者に貸与したときは、その月の月末までに、乙に通知しなければならない。

 

3 乙が実施する理事会支援業務については、基幹事務以外の事務管理業務に含まれている。

 

4 管理委託契約の更新について甲又は乙から申出があった場合において、その有効期間が満了する日までに更新に関する協議がととのう見込みがないときは、甲及び乙は、従前の契約と同一の条件で、期間を定めて暫定契約を締結することができる。

 

ーマンション管理協会 過去問よりー

解答

適切でないもの。 ✖ を見つけましょう。

1 乙は、管理事務のうち建物・設備管理業務の全部を第三者に再委託した場合においては、再委託した管理事務の適正な処理について、甲に対して、責任を負う。

マンション標準管理委託契約書   <左記項目をクリックして内容確認できます>

第4条
1、乙は、前条第1号の管理事務の一部又は同条第2号、第3号若しくは第4号の管理事務の全部若しくは一部を、第三者に再委託することができる。
2、 乙が前項の規定に基づき管理事務を第三者に再委託した場合においては、乙は、再委託した管理事務の適正な処理について、甲に対して、責任を負う。

当然ですね。下請けに委託したから知りませんというわけには行きません。マンション組合は、管理会社の名前や実績を信頼して委託したわけですから下請けも同じレベルで管理しなければなりません。しっかり指導してください!

当然  。

 

 

2 甲は、甲の組合員がその専有部分を第三者に貸与したときは、その月の月末までに、乙に通知しなければならない。

厳しいですね。

でも、管理会社としてはその部屋の住人がオーナーであるか賃借人であるかは管理上知らなくてはなりません。

選択肢1にあるマンション標準管理委託契約書第12条(通知義務)

第12条:
1、 甲及び乙は、本マンションにおいて滅失,き損,瑕疵等の事実を知った場合においては、速やかに、その状況を相手方に通知しなければならない。
2 甲及び乙は、次の各号に掲げる場合においては、速やかに、書面をもって、相手方に通知しなければならない。
一 甲の役員又は組合員が変更したとき
二 甲の組合員がその専有部分を第三者に貸与したとき
三 乙が商号又は住所を変更したとき
四 乙が合併又は会社分割したとき
五 乙がマンションの管理の適正化の推進に関する法律(平成 12 年法律第 149 号)の規定に基づき処分を受けたとき
六 乙が第 18 条第2項第1号及び第2号に掲げる事項に該当したとき

速やかに、その状況を相手方に通知しなければならない。

とは書いてありますが、その月の月末までにと期限は切っていないようです。

 ですね。

 

 

3 乙が実施する理事会支援業務については、基幹事務以外の事務管理業務に含まれている。

基幹事務とはなにかしっかり知っておきましょう。

マンション管理業務
・基幹業務
管理組合会計業務
管理組合出納業務
マンションの維持・修繕の企画、実施の調整。
・基幹業務以外の業務
理事会支援業務
総会支援業務
その他点検、調査業務

上記記載のように理事会支援業務は基幹事務以外の事務管理業務である。    です。

 

 

4 管理委託契約の更新について甲又は乙から申出があった場合において、その有効期間が満了する日までに更新に関する協議がととのう見込みがないときは、甲及び乙は、従前の契約と同一の条件で、期間を定めて暫定契約を締結することができる。

マンション標準管理委託契約書第21条(契約の更新)
第 21 条
1、甲又は乙は、本契約を更新しようとする場合、本契約の有効期間が満了する日の三月前までに、その相手方に対し、書面をもって、その旨を申し出るものとする。
2、 本契約の更新について申出があった場合において、その有効期間が満了する日までに更新に関する協議がととのう見込みがないときは、甲及び乙は、本契約と同一の条件で、期間を定めて暫定契約を締結することができる。

管理会社不在の空白期間を作らない措置。

◯ です。

この問題の答えは、2 です。

それ程難しい問題ではありません。正解してください。

 

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