イントロダクション

いよいよ24年度の最終問題になりました。

50問中何問正解しましたか?目標は8割。40問以上の正解です。40問正解して落第したことはありません。過去最高合格点は38点ですから。因みに、平成24年度の合格点は34点。
もう一つ、おまけに、マンション管理士の合格点の最低は平成16年の30点です。

では24年度最終問題を片付けましょう。

第50問

【問 50】
マンション管理適正化法の罰則等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

 

1、マンション管理士は、マンション管理士の信用を傷つけるような行為をした場合には、20万円以下の罰金に処される。

 

2、マンション管理士は、定期的に国土交通大臣又はその指定する者が行う講習を受けなければならず、これに違反したときは、国土交通大臣はマンション管理士の登録を取り消し、又は期間を定めてマンション管理士の名称の使用の停止を命ずることができる。

 

3、国土交通大臣が、マンション管理業の適正な運営を確保するため必要があると認めるときは、その必要な限度で、マンション管理業を営むものに対し、報告させる事ができ、その場合において、そのマンション管理業を営む者が虚偽の報告をしたときは、30万円以下の罰金に処せられる。

 

4、管理業務主任者は、登録が削除されたにもかかわらず、速やかに管理業務主任者証を国土交通大臣に返納しなかったときは、10万円以下の過料に処される。

解答

を見つけましょう。

1、マンション管理士は、マンション管理士の信用を傷つけるような行為をした場合には、20万円以下の罰金に処される。

マンション管理士が、マンション管理士の信用を傷つけるような行為をしても、罰則規定はない。よって、

 

2、マンション管理士は、定期的に国土交通大臣又はその指定する者が行う講習を受けなければならず、これに違反したときは、国土交通大臣はマンション管理士の登録を取り消し、又は期間を定めてマンション管理士の名称の使用の停止を命ずることができる。

マンション管理適正化法41条:講習を受けなければならない。とあり、前段は
マンション管理適正化法33条の2項:国土交通大臣は、マンション管理士が第40条から第42条までの規定に違反したときは、その登録を取り消し、又は期間を定めてマンション管理士の名称の使用の停止を命ずることができる。とあり後段も

よって2は

 

3、国土交通大臣が、マンション管理業の適正な運営を確保するため必要があると認めるときは、その必要な限度で、マンション管理業を営む者に対し、報告させることができ、その場合において、そのマンション管理業を営む者が虚偽の報告をしたときは、30万円以下の罰金に処される。

マンション管理適正化法 第 85条 (報告)  左記条項をクリックして内容確認してください。

マンション管理適正化法 第 85条:国土交通大臣は、マンション管理業の適正な運営を確保するため必要があると認めるときは、その必要な限度で、マンション管理業を営むものに対し、報告をさせることができる。
と書いてあり、前段は  。

マンション管理適正化法 第 111条   左記条項をクリックして内容確認しておいてください

第111条 次の各号のいずれかに該当する者は、三十万円以下の罰金に処する。
1項 第六十七条又は第八十五条の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者。
マンション管理適正化法は業者に厳しい。罰金30万円以下。とあります。 

 

 

4、管理業務主任者は、登録が削除されたにもかかわらず、速やかに管理業務主任者証を国土交通大臣に返納しなかったときは、10万円以下の過料に処される。

マンション管理適正化法 第 113条  左記条項をクリックして内容確認してください。

マンション管理適正化法 113条:次の各号のいずれかに該当する者は、10万円以下の過料に処する。2,第60条第4項若しくは第5項第72条第4項又は第77条第3項の規定に違反した者。

マンション管理適正化法60条:第4項:管理業務主任者は、前条第一項の登録が消除されたとき、又は管理業務主任者証がその効力を失ったときは、速やかに、管理業務主任者証を国土交通大臣に返納しなければならない。

:第5項:管理業務主任者は、第64条第2項の規定による禁止の処分を受けたときは、速やかに、管理業務主任者証を国土交通大臣に提出しなければならない。(上記条項をクリックして内容確認しておいてください)

管理業務主任者はマンション管理業に必須資格。罰金10万円以下。

 

この問題の答えは1です。

こういった問題は確実に覚えてしまってください。管理業務主任者資格のある方は免除になる問題です。逆に、マンション管理士免許のある方の場合管理業務主任者試験の46問から50問は免除です。

50問 お疲れ様でした。あとで、解答用紙を作って、全問やってみてください。

蛇足:罰金と過料の違いを考えてみます。選択肢3に「罰金」、選択肢4に「過料」という処分について書かれています。これは「罰金」は刑罰の一つで重い刑です。前科が付きます。いっぽう「過料」は(過ちの料金)というようことで、刑罰ではなく、行政罰であり、前科とはなりません。また、「科料」という刑もあり、こちらは刑罰の中でも最も軽い刑罰と言えますが、刑罰ですので「前科」は付きます。

 

おすすめの記事