ページコンテンツ
イントロダクション
長期修繕は15年、20年、30年のスパンを考えて、マンションライフを、ながーい目で将来を見据えて計画するもの。その場しのぎの補修などではいけません。
その場しのぎの対応を「姑息な対応」「姑息な手段」などと言いますが、
姑(しゅうとめ)の息がどうしてその場しのぎとなるのでしょうか?
しゅうとめは年をとって、息切れがするということかなと考えましたが、最近の姑は若い
、若い!それに元気。
舅息と書いて「きゅうそく」と読ませて「息切れしやすい」とか「その場しのぎ」とするべきだと考えます。ちなみに舅は夫または妻の父。しゅうとおや。つまりおじいさん。おじいさんは弱っていますからね。
余計なことでした。
「姑」にはしばらくという意味があるというのが正解。
「姑息な手段」を「卑怯な手段」「ケチな手段」と解するのは間違いです。
閑話休題。
平成24年度 第39問
【問 39】
「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」(平成23年4月国土交通省公表)に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
1、「修繕積立金の額の目安」において、専有床面積当たりの修繕積立金の額の平均値が記載されており、15階未満のマンションについての平均値は、建築延床面積が大きいほど高くなる傾向にある。
2、修繕積立金は、大規模修繕時に各区分所有者が行う専有部分のリフォーム工事に要する費用には充当されない。
3、一般的に、機械式駐車場の1台当たり月額の修繕工事費(20年間の累計費用の目安を月額に換算した値)は、2段(ピット1段)昇降機より4段(ピット2段)昇降横行式の方が高くなる傾向にある。
4、外壁がタイル張りの場合は、劣化によるひび割れや浮きが発生するため、適時適切に調査・診断を行う必要があり、その修繕工事費は、劣化の状況により大きく変動する。
ーマンション管理センター 過去問よりー
解答
間違いを探す。✖。
まず、修繕積立金とは、分譲マンションで、共用部分を維持・修繕のために定期的に行われる「大規模修繕」などに必要な資金をまかなうため、毎月徴収して積み立てておくお金のこと。 各マンションで長期修繕計画を作成し、30年程度にわたる試算をしている。
1、「修繕積立金の額の目安」において、専有床面積当たりの修繕積立金の額の平均値が記載されており、15階未満のマンションについての平均値は、建築延床面積が大きいほど高くなる傾向にある。
「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」の概要に下表のような資料があります。資料により ✖。です。
2、修繕積立金は、大規模修繕時に各区分所有者が行う専有部分のリフォーム工事に要する費用には充当されない。
専有部分のリフォーム工事には使わない。
全く性質の違う積立金である。「充当されない」と書いてあるから。◯。
3、一般的に、機械式駐車場の1第当たり月額の修繕工事費(20年間の累計費用の目安を月額に換算した値)は(ピット1段)昇降式より4段(ピット2段)昇降横行式の方が高くなる傾向にある。
「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」の概要に右表のような資料があります。資料により
◯です。
4、外壁タイル張りの場合は、劣化によるひび割れや浮きが発生するため、適時適切に調査・診断を行う必要があり、その修繕工事費は、劣化の状況により大きく変動する。
外壁の落下はマンションの大きな問題。適時適切に調査・診断を行う必要があり、劣化が激しいほど費用はかかる。当然◯。
よって、答えは1です。