エアコンの仕組みをご存知ですか?

当然知っているよ。と言われてしまいそうですが、

釈迦に説法ですが、かんたんに説明しましょう。

気体に高圧をかけて圧縮すると高温を発し液体に変化します。
この液化した気体がもとの圧力に戻るとき、周りから熱を奪って気体になります。この奪った熱を潜熱といいます。

この圧縮された液体を一気に開放することで管内の冷媒(圧縮されたり、気体に戻されたりするガス)は冷えて通気管内を通るのです(室内機)通気管を何本も作りその周りに熱伝導の良い素材で羽を作ってそこに室内の空気を通すと室内の空気は冷やされて部屋の中や車の中を快適な涼しさにしてくれます。

この冷媒の循環でエアコンが効くのです。逆をすれば暖房にもなります。

近年、この冷媒に使用された「フロン」がオゾン層破壊につながるということで新しい冷媒を使用するようになりヒートポンプ方式という新たな手法も開発されています。最も初期の基本を超簡単に説明しました。

 

 

令和 1年度 第 44問

〔問 44〕 マンションの排水設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

 

1 特殊継手排水システムは、排水立て管と通気立て管を接続することにより、管内の圧力を緩和する機能があるので、専有部分からの汚水系統や雑排水系統の排水を集約できる。

 

2 洗面台の洗面器にためた水を一気に流すと、接続された排水管を排水が満流状態で流れることにより、トラップ部の封水が流出してしまうことがある。

 

3 敷地内で雨水排水管と汚水排水横主管を接続する場合に、臭気が雨水系統へ逆流しないようにトラップを設けた。

 

4 台所に設置する食器洗い乾燥機の排水管に、高温の排水に耐えられるように耐熱性硬質(ポリ)塩化ビニル管を用いた。

 

ーマンション管理士協会過去問ー

解 答

適切でないものはどれか。 ❌を探しましょう。

 

1 特殊継手排水システムは、排水立て管と通気立て管を接続することにより、管内の圧力を緩和する機能があるので、専有部分からの汚水系統や雑排水系統の排水を集約できる。

 

選択肢前半の説明は誤っているが、汚水系と雑排水系を一つにできる継手です。  ❌ですね。

 

特殊継手排水システムとは、排水において、排水横枝管と排水竪管のジョイント部に特殊継手をセットした排水システムのことです。

横枝管からの流水はこれら特殊継手を通ることにより、立て管にらせん状に水が流れ、中央部が空気の通り道となる様に工夫されているので、伸長通気方式を採用することにより、他の通気システムがなくても十分な排水が可能となります。

排水立て管と通気立て管を接続するのではなく、立て管の壁を排水が螺旋状に流れることにより管の中央部が通気管の役割を果たすのです。排水立て管と通気管という2つの管をつなぐのではありません。

 

 

 

 

2 洗面台の洗面器にためた水を一気に流すと、接続された排水管を排水が満流状態で流れることにより、トラップ部の封水が流出してしまうことがある。

 

トラップの仕組みと働きから考えます。

排水管に水をためておくことにより、臭気が上がってくることを避けることができ、害虫などの侵入を防ぐことができます。

溜まった水のことを封水と呼びます。

大量の水を一気に流すと排水管が満流状態になり(排水の水が隙間なく続いてしまい)自己サイフォン作用を起こしトラップの封水も一緒に流れてしまうことがあります。

この選択肢は  です。

 

 

 

 

 

3 敷地内で雨水排水管と汚水排水横主管を接続する場合に、臭気が雨水系統へ逆流しないようにトラップを設けた。

雨水排水と汚水排水が混ざって雨水ますに逆流して来たら大変なことになります。

本来は雨水は雨水排水の公共側溝などに流し、汚水、雑排水は公共下水道に流すのですが、敷地内で接合する場合は住宅から出た雨水と雑排水、汚水は公共排水本管では一緒に流すことができます。各々の枡に流してからトラップを設けて逆流しないように処置して公共下水道に流す事ができます。

この選択肢は です。

 

 

 

 

 

4 台所に設置する食器洗い乾燥機の排水管に、高温の排水に耐えられるように耐熱性硬質(ポリ)塩化ビニル管を用いた。

耐熱性硬質(ポリ)塩化ビニル管の耐熱温度は90℃くらいあります。

通常台所排水に使用されている硬質塩化ビニル管の耐熱温度は60℃です。

食器洗い機の排水は80℃位あるので耐熱性硬質(ポリ)塩化ビニル管を使用するのは適正です。

この選択肢は です。

 

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