エニグマ ご存知ですか?
ナチス・ドイツが使用していた暗号機の名前です。403,291,461,126,605,635,584,000,000 通りのアルファベットを変換できるらしいのですが、文字通り天文学的数字ですよね。これにいろいろな条件を加えて別のエニグマで文章に戻すのです。解読不可能と言っても過言ではなく。ナチス・ドイツも安心して使用していたらしいのです。
しかし、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
という映画にこの暗号解読の話が語られています。とんでもなく複雑で大型の機械にエニグマの暗号化された文章を入力して元の文章に戻そうという苦労話です。あの、カッコいいベネディクト・カンバーバンチが主演していました。
そして、ついにドイツ軍の暗号を解読して戦争に勝利する大きな力となったわけです。
登場した複雑で巨大な機械が、今、私達の目の前のパソコンの先祖なんですね。
技術の進歩はすごいですねー!
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平成30年度 第39問
〔問 39〕 マンションの修繕工事に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
1 タイル張り外壁の浮き部分の補修では、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法の方が、注入口付きアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法よりも、ピンニングの箇所数が多くなる。
2 ポリマーセメントモルタル充てん工法は、コンクリート表面の剝がれや剝落の発生している欠損部の改修工法であり、表面の軽微な欠損部に適用する。
3 屋上の保護アスファルト防水の改修では、既存防水層を撤去し新たな防水層を施工することが一般的である。
4 ウレタンゴム系塗膜防水材を用いた塗膜防水は、開放廊下やバルコニーに適用することができる。
ーマンション管理協会 過去問よりー
解答
適切でないものはどれか。 ✖ を見つけましょう。
1 タイル張り外壁の浮き部分の補修では、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法の方が、注入口付きアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法よりも、ピンニングの箇所数が多くなる。
この問題は2つの工法を知っていれば問題なし。
モルタルの浮きやタイルの浮きが発生した場合昔は釘で打ち付けて補修していました。しかし、根本的な補修というわけではありません。モルタルやタイルの貼り付け側(裏側)の剥離は直せなかったのです。そこで「アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法」を開発してエポキシ樹脂をコンクリートと浮き部分に注入して補修するようになりました。その場合、アンカーピンを20センチから25センチおきに打たねばならずかなり壁にダメージがありました。
そこで開発されたのが「注入口付きアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法」です。この工法だと33センチに1本くらいピンを打てば済むようになりました。
現在は「注入口付きアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法」が主流です。
よって、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法の方が、注入口付きアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法よりも、ピンニングの箇所数が多くなる。は正解‥◯ です。
2 ポリマーセメントモルタル充てん工法は、コンクリート表面の剝がれや剝落の発生している欠損部の改修工法であり、表面の軽微な欠損部に適用する。
ポリマーセメントモルタル充てん工法はコンクリートの一部剥落や欠損補修に有効な工法です。 ◯ 。
3 屋上の保護アスファルト防水の改修では、既存防水層を撤去し新たな防水層を施工することが一般的である。
アスファルト防水の既存防水層を撤去! これは大変ですよ。剥がして掃除して、改めてアスファルトを敷き詰めるのでしょう・・・。大工事になりますね、やりゃあ、やりますよできないことはないけどね。
こんなふうに業者さんから言われてしまいそうですね。
だんだん厚くなってしまいますが、既存の防水層を残すかぶせ方式のほうが簡易で低価格で済みます。こちらが最近では一般的です。
①アスファルト押え防水工法
②アスファルト露出防水工法
③シート防水工法:ウレタン防水と比べて施工が難しく対応できる業者が少ないのが現状です。
④塗膜防水工法:液体状のウレタン樹脂を流し込むことで防水層を形成するために、どんな形状の屋上でも施工が可能です。
というわけで、「既存防水層を撤去」は一般的ではありません。 ✖ ですね。
4 ウレタンゴム系塗膜防水材を用いた塗膜防水は、開放廊下やバルコニーに適用することができる。
ウレタンゴム系塗膜防水材とは:ウレタンゴム系塗膜防水(ウレタン防水)は、液体状のウレタン樹脂を塗る工法です。塗布材料が固まると、ゴム状で弾性のある一体性のある防水膜ができる。ペンキを塗る要領で施工でき複雑な形状にも使用できます。
開放廊下やバルコニーでの使用はOK!です。 ◯ です。
この問題の答えは 3 ですね。